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【書き起こし】上田義彦「A Life with Camera」トークセッション@2015年6月27日

興味関心

過去の書き起こしメモ、掘り起こし。

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上田義彦A Life with Camera」トークセッション

2015627日(土)18:0019:30

山形季央(アートデイレクター/グラフィックデザイナー)

天児牛大(舞踏家)

上田義彦(写真家)

 

【メモ】 

舞踏家の天児氏の発するコトバ、そのコトバの元にある思想哲学、及び佇まいが、とにかく印象に残る会だった。一度触れると決して忘れない力のある方だった。

 

二人の撮影は【心地の良い集中があった】(天児氏)という。白塗りをして表現をする天児氏を目の前に、上田氏は【特別な身体。撮影は、黒のバックとすぐに決めた。西洋ではない、忘れていたアジアや日本の美を感じた】。天児氏はこれまでの撮影とは異なり、【音が無い世界での撮影だった、それは密な関係の中で行われた。過去撮影してくれた人は音楽をかけながらというスタイルだったが、上田さんはなかった。音楽は集中への疎外。】天児氏は、上田氏の写真を見て【闇の部分のグラデーションがある。黒の中から立体感が表出する。】と語る。天児氏の身体を【ただ美しい。まるごとすべてを本に閉じ込めたい】(上田)と思ったという。【(天児氏の)身体が、空間の中に溶けている、繫がっている】そのように感じたという。上田氏のシャッターは【私が、ある設定に入る、まさにその直前を捉えようとした。】

天児氏は、上田氏の写真で印象深い「黒・闇」についてたずねる。上田氏は【光が当たりすぎていると感じていた。光が肌の上にとどまるようなところ】を見つけ出すために、当時2526歳のころ、光の研究をするために【無理をして倉庫を借りた】という。黒というのは面白い、黒の中の黒の中の黒ってなんだ、そう黒、闇の研究を重ねたという。天地氏も同意し、舞台においても【闇の分量】を大切にするという。光の強さではなく、【闇の分量から考える。】と。また、人間は【光がすっとへると目が追いかける】ということを感じるという。

上田氏の写真には、アウトフォーカスの写真がある。それについて問われると【ぼんやりした形、光、色、浴びている世界。一気に押し寄せるときに感じる快感。フォーカスを何かにあてると、思ったことと違うところにフォーカスがいく。】天児氏は【他のことを考えているとき、違う世界を所有しているとき、まさに甘受。そんなとき人間はアウトフォーカスしている】

 

質疑について。

【美しいと感じて撮影した写真、自身の舞台の表現が、相手に受け入れられないとき、どう考えるか。】上田氏【見る人と私の間には、誤解はない。】という。プロフェッショナリズムをみる。【エンターテイメントとアートは(少しわかりやすくいってしまうとすれば)、テーブルが違う。】