・下痢は終わらない
朝5時位に目を覚まし、トイレに行く。昨日まであったような熱っぽさはとれた。腹痛と下痢だけが症状として残る。7時に朝食を取りに、ホテルの2階のロビーへ向かう。私はパイナップルジュースだけを飲む。iPadで日記を集中して書く。部屋の外においてあったインドの新聞を眺めると、天気予報ではDelhiの本日の「最高気温は45℃」と書かれ、インド国内で一番高い予想となっていた。履いている半ズボンを再度洗濯し、ベランダに干す。空には無数の鷹もしくはトンビが気持ちよく旋回をしていた。12時のチェックアウト後は、ランジャンの弟チーチャンとデリー観光をする予定だ。
・チーチャンらしき男性と出会う
エレベーターを降りると、チーチャンらしき男性が嫁の名前を呼んで駆け寄ってきた。体は大きく、目がらんらんとし、髪の毛もくせ毛がちで、ランジャンの弟とは思えない雰囲気だった。話しかけると「お兄さんは具合が悪くて」という。でも確かランジャンは今日はMBAの試験だと言っていた。辻褄が合わない。なんだかランジャンとチーチャンらしき男性の関係性が若干怪しさを帯びてきた。灼熱のDelhi、チーチャンらしき男性は、今日は暑いからメトロで移動しようと提案する。駅の改札付近で、インド版Suicaのようなカードを購入してくれる。彼はデリーに来て間もないという。デリーのメトロ事情には詳しくなさそうで、列車の乗り換えの際にいろいろな人に尋ねながら僕らを先導してくれる。インドの地下鉄にはもちろん日本人はおらず、あの大きな目で一斉に関心の眼差しを向けられる。