日経電子版から。業績の伸び悩み、中堅幹部の大量離脱。TVなど向けに動画配信で利用者拡大目指すなど動き活発。
ツイッターに複数企業が買収打診か 米CNBC報道
2016/9/23 23:26
【シリコンバレー=小川義也】米CNBCテレビは23日、米ツイッターが米顧客情報管理(CRM)大手のセールスフォース・ドットコムや米グーグルを含む複数の企業から買収の打診を受けたと報じた。近いうちに正式な買収提案を受ける可能性もあるという。報道を受け、ツイッターの株価は同日の米株式市場で一時、前日の終値に比べて20%以上、上昇した。
利用者や売上高の伸びが鈍化しているツイッターは業績の改善に向け、サービスの見直しなど構造改革を進めている。ただ、今年1月には中核幹部が大量に離職。同社を巡っては、一部事業の売却や他のIT(情報技術)企業による買収観測がたびたび浮上している。
米ツイッター、TVに動画配信 「非スマホ」開拓
2016/9/15 11:02
【シカゴ=兼松雄一郎】米ツイッターは14日、「アップルTV」などTV向けネット配信端末への無料コンテンツ配信を始めると発表した。ツイッターのアカウントなしでも視聴できる。利用者の伸び鈍化に苦しむツイッターは主力のスマートフォンやパソコン以外にも配信先を広げて打開を図る。
コンテンツはNFL(米プロフットボールリーグ)、NBA(米プロバスケットボール協会)などの試合のほか、ツイッターで話題の内容、投稿動画などが中心。投稿を加工したコンテンツで付加価値を高める。視聴は無料アプリ経由で有料の契約は必要ない。
アップルTV向けには独自コンテンツを配信するほか、米アマゾン・ドット・コムの「ファイアTV」、米マイクロソフトの「Xボックス・ワン」にも配信する。アップルTVはアプリが使える最新モデルのみが対象で世界に配信する。ファイアTVやXボックス向けは地域が英米など日本を除く一部に限られる。
ツイッターはNFLの一部の試合のネット向け放映権を獲得するなど事業拡大を模索してきた。テレビ向けのコンテンツを生かし、ツイッターのアカウントを持たない層を呼び込む狙い。アマゾンの音声応答端末経由でもサービス提供を始めるなど、流通を多様化させている。