今世紀末、温暖化が進んでも豪雪(ドカ雪)は増加。
気象研究所が9月23日に発表したレポートが興味深い。温暖化が進むと豪雪頻度は少なくなる!と思っていましたが、最新の研究成果では「逆に」災害を伴うような豪雪(ドカ雪)の頻度が増える(今世紀末に)というのです。
しかも地元長野県の山沿いでは短時間に大雪が降る頻度が増えて、1日当たりの雪の量も1割ほど増えるという。まじですか。(脱線:高齢社会が進む田舎、雪下ろしの担い手確保も課題だなと常々思います)
今世紀末のシミュレーションですので、温暖化を食い止めればなんとかなるのでしょうか。
※以下の図は朝日新聞より。青は大雪が増える地域(21世紀末)
- 今世紀末、温暖化が進んでも豪雪(ドカ雪)は増加。
- ドカ雪、内陸部で増加 地球温暖化が要因(毎日新聞)
- 地球温暖化で豪雪の頻度が高まる~ 最新気候シミュレーションによる予測 ~平成28年9月23日 気象研究所
- 雪かきは大変です
ドカ雪、内陸部で増加 地球温暖化が要因(毎日新聞)
http://mainichi.jp/articles/20160924/ddm/041/040/082000c
【抜粋引用】
地球温暖化が進むと、本州や北海道の内陸部などでは、10年に1回程度の頻度だった「ドカ雪」が、4~5年に1回程度に増えるとのシミュレーション結果を、気象庁気象研究所(茨城県つくば市)が23日発表した。もともと気温が低い内陸部は温暖化でも低温傾向が維持されるうえ、温暖化で雪の材料になる大気中の水蒸気が増え、「ドカ雪」の条件がそろいやすくなるためだという。…結果、北海道や福島県、新潟県、富山県、群馬県、長野県、岐阜県などの内陸部や山沿いでは短時間に大雪が降る頻度が増え、1日当たりの降雪量も1割程度増えることが分かった。地域によっては、10年に1回程度だった大雪の頻度が、4~5年に1回程度に増える可能性があるという。逆に、東京など関東地方の平野部などでは今よりもさらに雪が降らなくなり、富山県や新潟県など、日本海側・平野部の豪雪地帯は温暖化による気温上昇のため、雪よりも雨が降りやすくなるという。
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以下、気象研究所の発表資料からの引用
地球温暖化で豪雪の頻度が高まる~ 最新気候シミュレーションによる予測 ~平成28年9月23日 気象研究所
【抜粋引用】
・温暖化 が進行したときに日本の内陸部において、現在よりも豪雪(災害を伴なうような顕著な大雪 現象)が高頻度に現れ、豪雪による降雪量も増大する可能性があることを確認しました。
・本州の内陸部で十年に一度しか発生しない豪雪が現在より 高頻度で現れ、豪雪に伴う降雪量も増加する可能性が高いことが分かりました。
http://www.mri-jma.go.jp/Topics/H28/280923/press_release_ERI.pdf
雪かきは大変です