役職がついて、数人の部下をもってから1年半が経った。
今日は↓こんな記事↓を読んだ後だったので、さっきあった出来事を書く。
時刻は20時過ぎ、華金の夜。
オフィスのほとんどが消灯し、
私が所属する担当の島だけが電気がついている。
私ともう一人が残業をしているところに、
入社2年目の男性社員が取引先から帰社した。
彼の背中をみると、やけに疲れが見えた。
私は彼の肩を揉みながら
「お疲れ。遅かったじゃん。
どう、最近は?」と声をかけた。
私の直部下ではないが、
たまに飲みに行ったりする仲だ。
普段とても誠実な彼は、こう答えた。
「全然元気ないです(笑)。
仕事辞めたいです(笑)。」
(笑)の雰囲気を混ぜても、
普段は全く弱音を吐かない彼なので、
辛い状況だということがわかる。
取引先からは若手だからといいように使われ、
彼の上司からは「育成だ!」といって、
気の遠くなるような長い時間にわたって
”育成という名の”上司の自己満足=なぜなぜ分析”に
付き合わされている。(よく見かける)
彼はいう。
「生きていくためには
働かなくちゃいけないですからね。
給料のため、生活のため。
もう働きたくないです(笑)」
私は「まぁな〜」と一言だけいって、
次の言葉が続かなかった。
なんて答えたらよかったんだろう。
初めて上司になって1年半が経った。
変に肩書きを意識して、”素晴らしい”ことを
言わなくちゃいけないという気持ちに駆られて
「まぁな〜」以降の言葉を探してしまっていた。
昔の私なら、なんて彼に声をかけたのだろう。