【画像】地球上で最強「毒グモ」にかまれた少年、抗毒素12瓶を投与で生還(シドニージョウゴグモ)
世界最悪級の毒グモにかまれた少年が、なんと「抗毒素12びん」を投与され生還したというニュースが話題です。シドニーから。
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刺されたのは「オーストラリアの10歳の少年」
マシュー・ミッチェル君はシドニー北部の自宅で、父親を手伝い物置小屋を片付けていたときに、履いていた靴の中に潜んでいたシドニージョウゴグモに指をかまれた。
ミッチェルくんは「這い上がって来て、脚全部と体全体を使って僕の指をはい回っていて、払えなかったんだ」とコメントしています。
ミッチェル君の家族は、彼のシャツを圧縮包帯代わりにして毒の回りを遅らせ、急いで彼を病院に運び込んだそう。
その後、ミッチェル君はけいれんを起こしたものの、12びんの抗毒素を投与され、生き延びることができました。
なお、地元メディアは、12びんという投与量は同国内で使用された抗毒素で最多だと発表しています。
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地球上で最強毒蜘蛛「シドニージョウゴグモ」
世界でもトップクラスの危険なクモ。このクモの毒は致死性で神経系を攻撃し、かまれた人は口から泡をふき、筋肉がけいれんし、死に至る恐れもある。シドニー周辺に生息することに由来。
大きさなど
体長は40mm前後であるが、伸張状態の歩脚を含めた寸法(レッグスパン)は100mm近くに達する。体全体に占める頭胸部~腹部の割合が大きく、また太い各歩脚や腹部に剛毛を備えるため、タランチュラに似た趣と量感がある。体色は青みがかった黒。体格的には雌のほうがより大型であるが、雄は牙が大きく、よく前二本の脚と牙を見せつけて威嚇する。
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その地球上で最強の毒性とは
ドクイトグモやハラクロシボグモなどと並ぶ、最も危険な毒蜘蛛として知られており、全てのクモの中でも最強の毒蜘蛛と呼ばれている。毒の成分は強酸性のロブストキシンで、致死性である。1950年代までは血清が存在しなかった。心臓にショックを与え、放置すると死亡する例も多く、現地では恐れられている。雄雌ともこの毒を持つが、特に雄の牙は非常に鋭利で硬く、人の爪を貫通するほどの威力を有すると言われる。12月~1月にかけて、雌に比べ小型な雄が現地の人家にも侵入することがあるので駆除されている。