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【給与改革も】シャープ、17年度ボーナスに最大8倍の差、鴻海(ホンハイ)流の人事制度。戴正呉社長の手腕は?

【給与改革も】シャープ、ボーナスに最大8倍の差、鴻海(ホンハイ)流の人事制度。

シャープは3月13日、戴正呉(たいせいご)社長が会見し、17年度のボーナスを最大8倍の差をつけることを発表しました。評価に応じて、基本月給の1~8カ月分と差をつけ、評価の高い社員には多額の賞与を支給します。戴社長は、「(社員の)やる気を上げたい」と狙いを反しています。

シャープの17年度ボーナスは、16年度と比べると2倍となり、社員平均で4ヶ月分に。また、新入社員も優秀な場合には、入社半年後に月給を5万円以上引き上げる制度も採用し、優秀な人材確保を図ります。

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記者会見での一問一答

人事政策の狙いは

「(2016年夏に傘下に入った)鴻海(ホンハイ)精密工業では信賞必罰が徹底されている。メリハリをつけないと社員は頑張らない。社員の『能力』『責任』『貢献』の3つを高めたい」

 

幹部の退社が後を絶たないが、人材流出防止をどう考えるか

「人材流出は全く心配していない。辞めていく社員のほとんどがベテランだ。私と一緒にやっていきたい人に残ってほしい。新生シャープでは新しい制度づくりをして若返りを図りたい」

 

亀山工場の人員削減は検討しているか

「全く考えていない。逆に人材を増やそうとしている。500人程度を採用したい。すでに250人を募集することを決めた。亀山工場は17年度に黒字に転換させたい」

 

海外拠点の再編はどうするか

「工場に加えて営業所なども見直していきたい。本社が海外拠点を統括できていなかった。複数の拠点を経由して国内の担当部署に報告が上がるのは合理的ではない」

 

鴻海の傘下に入ったことによる変化は

「シャープの資金が足りず、心配した取引先から高い値段で購入させられていた。シャープもバラバラで共同購買もできておらず、外部の情報も確認していなかった」

 

社員の雰囲気の変化は

「取引先や銀行などから『シャープは元気になった』とは言われる。社員の問題ではなく経営の問題だ。優秀な技術者は多くいる。モチベーションを高め、決断スピードを速めれば、業績回復は問題ない」