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【動画】健大高崎、9回裏のホームスチールでミラクル同点劇。観客のド肝を抜くトリックプレー「ガチャ」。vs福井工大福井

【動画】健大高崎、9回裏のホームスチールでミラクル同点劇。観客のド肝を抜くトリックプレー「ガチャ」。vs福井工大福井

「機動破壊」をスローガンに掲げる健大高崎。福井工大福井との激闘は、延長15回引き分け再試合となる歴史的な試合となりました。そんな試合の9回裏、健大高崎が1点を追いかけるシーンで、見事な「トリックプレー」を見せました。

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【シーン解説】9回裏の健大高崎の本盗

9回裏ツーアウト。7-61点差を追いかける健大高崎。2−3塁のチャンスで見せたトリックプレー、2塁ランナーがピッチャーを引きつけ牽制球をもらう。と同時に、3塁ランナーはその間に全力で本塁へ駆け込みセーフ。土壇場9回裏ツーアウトから技アリのホームスチールで同点へ。

【動画】9回裏の土壇場、ホームスチールで同点。

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「ガチャ」というトリックプレーだった

スポーツ報知によると、あのシーンは、高崎健康福祉大高崎・青柳博文監督が「ガチャ」と呼ばれるトリックプレーのサインを出したそうだ。

三塁コーチャーとベンチが反応。二塁走者の安里樹羅(じゅら)に「もっとリードしろ。そんなリードで(単打で本塁に)かえってこられるのか」と大声を飛ばした。安里は「遊撃の位置を確認しながら(けん制を誘うため)どんどん出た」。わざと鈍感なそぶりを見せながら、リードを広げると、狙い通り、その瞬間がやってきた。

 左腕・摺石達哉が二塁けん制のため、ターンするや、いなや、三塁走者・小野寺大輝がスタートを切った。50メートル5秒9のイダテンは「投手が左足を外して、右足が後ろにいった瞬間。アウトになってもいいから。イチか、バチか、何も考えず、突っ込んだ」。雨粒を切り裂き、同点のホームスチールだ。摺石は「つい、(二塁に)投げてしまった」とがっくり。小野寺は「普段から(指導者に)言われている『勇気ある走塁』ができた」と胸を張った。

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【センバツ】健大高崎、9回トリック重盗で同点!史上初のW再試合

スポーツ報知 3/27() 6:05配信

2回戦 高崎健康福祉大高崎77福井工大福井=延長15回引き分け=(26日・甲子園)

 死闘、さらに死闘。春夏通じて初の1日2試合連続となる延長15回引き分け再試合の激闘が繰り広げられた。高崎健康福祉大高崎(群馬)は、福井工大福井戦で1点ビハインドの9回2死二、三塁からトリックプレーの重盗で追いつき、引き分けに持ち込んだ。福岡大大濠のプロ注目右腕・三浦銀二(3年)は、滋賀学園との延長15回を10安打1失点完投。昨秋の福岡県大会から公式戦全15試合で1951球を投げ抜いた。再試合はともに28日に行われる。

 土俵際で決死のギャンブルに出た。67と1点を追う9回裏2死二、三塁。「あと1人」から代打・安藤諭を送った高崎健康福祉大高崎・青柳博文監督(44)は、1ボールからの空振りを見て「打てる雰囲気がなくて、あれしかない」と腹を決めた。

 指揮官からの「ガチャ」と呼ばれるトリックプレーのサインに、三塁コーチャーとベンチが反応。二塁走者の安里樹羅(じゅら)に「もっとリードしろ。そんなリードで(単打で本塁に)かえってこられるのか」と大声を飛ばした。安里は「遊撃の位置を確認しながら(けん制を誘うため)どんどん出た」。わざと鈍感なそぶりを見せながら、リードを広げると、狙い通り、その瞬間がやってきた。

 左腕・摺石達哉が二塁けん制のため、ターンするや、いなや、三塁走者・小野寺大輝がスタートを切った。50メートル5秒9のイダテンは「投手が左足を外して、右足が後ろにいった瞬間。アウトになってもいいから。イチか、バチか、何も考えず、突っ込んだ」。雨粒を切り裂き、同点のホームスチールだ。摺石は「つい、(二塁に)投げてしまった」とがっくり。小野寺は「普段から(指導者に)言われている『勇気ある走塁』ができた」と胸を張った。

 「機動破壊」をスローガンに掲げるチームでは、年に4度のペースで練習しているというスペシャルプレー。公式戦では、これまで09年夏の群馬大会の樹徳戦、12年春の関東大会の東海大甲府戦で成功させていた。甲子園の大一番。それもアウトになれば試合終了の土壇場で、決めてみせた。葛原毅コーチは「三塁走者の脚力、二塁走者の演技力が必要。トリックプレーでは、特に後ろのランナーが大事。今回はベストなコンビだった」とうなずいた。

 直前の第2試合に続き、3時間44分の雨中の熱闘。決着は甲子園史上初の1日2戦連続の延長再試合にもつれ込んだ。「ためらわずに、これで負けても仕方ないな、という思いだった。ウチにはいろんな引き出しがある」と指揮官。12年の初出場から3大会連続の8強をかけて。28日の仕切り直しの一戦でも、サプライズを演出する。(山崎 智)